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これは自然な呼吸ですので、誰でもその場で楽にできます。「自然運筆法」は眠っている呼吸力を、目覚めさせる目には見えない方法です。私達誰もが母親の胎内において、又乳児期に経験しながら、すっかり忘れてしまっている呼吸です。この胎息法の伝達は、体現者の意識と気を通して、伝えるというよりも共振することで起こります。 学習・修練するものではなく、自然に目覚めるというほうがより正確な表現です。私達は自分の内側で起こっている生命活動、生理現象は殆ど自覚を伴わずに自動的になされていることを理解しています。 私達が意識的にすることは、水や食物を口に入れることだけです。その後の消化・吸収・排泄等は自覚することなく起こります。私達が、夜眠っている間も呼吸は休むことなく、心臓も他の器官も機能しています。そして、朝になると目覚めます。 この私達の内に潜んでいる何らかの働きは「胎息」という母体に宿っている時に営まれている、私達の生命力の原点に由来するものです。その働き、運動は疲れを知らず、ちょうど心臓の働きのように、一度目覚めるとひとりでに働き、止むことがありません。ただ、この「自然運筆法」においては、心臓や自律神経的な働きとは異なるポイントがあります。それは私達の理性や意志力のコントロールの下にあるということです。いつでも始めて、いつでも止めることができます。それは、日常的に私達が経験している呼吸が、例え忘れていても、睡眠中でも、自律的自動的に働いているのと同時に、いつでもある程度、意識的にコントロールできるのと似ています。忘れていても、睡眠中でも自律的、自動的に起こっていることと似ています。 この自分自身の内に起っている生命の働きについて、真剣に考える人は稀かもしれません。それらのことは、生まれつき自分に備わったものであり、努力や学習の範疇を超えているためでもありましょう。インドのヨーガ哲学や実践学・中国古来の導引や中医学などでは、経験的に、ある程度は生理学的にも証明されつつあるようです。隠れた所で、人から人へと伝承されてきた方法でもあるようです。オリンピックの競技者、宇宙飛行士の訓練などにも、類似の方法が取り入れられているとも聞いています。世に持て囃されている「名人・達人」「天才的」と言われている方々に、自然に起こっている場合があります。ただ、その場合には、自分は何故かできてしまうのだが、その理由を理解していないし、その自分に起こっている体験・状態を他に伝える手法を知らないことが多いようです。 次に筆を持って、内なる力が表現を始めるプロセスを自分で確かめながら進めていきます。 ◆手の動きが自在に 「自然運筆法」は筆を使って始めます。 その理由は、筆の動き一筆跡一に注目するのです。極く、自然に起こる筆の動きや線質は、意識的に変えることは難しいようですが、この「自然運筆法」を始めますと、バランス・力強さなどが進歩の方向に短時間で変化していきます。自然に導かれていきます。 実習を始めますと、まず手の動きが自在になってきます。そして、手のひら、手の指、指先から肯定的な気が発し始めます。この手の働きは、足や体の全体に及んでいきます。手と体全体に、経験したことのない動きと働きが起こり始めます。この動きと働きは、通常の感覚とは異なり、疲れを知らず、安定的です。体の方向や姿勢に左右されず、どんなスタイルでも可能です。立ったり、座ったり、横になっても寝ていても可能です。その働きは、あまりにも自然なため、最初は手応えを感じない位です。無意識でもなく、意識的でもなく、ごく自然に起こり始めます。バランスが取れており、すべての動きは調和的です。外見的には、ある種の霊動現象やコックリさんなどと誤解する方もいますが、はっきりと異なることが体験的にもわかります。どういう意味でも、憑依現象や暗示法ではありません。人から技術的な形で習ったり、訓練したりするのではありません。その人独特のもので、他との比較ができるものではありません。気功法かと思う人もいますが、それとも異なります。結果として人によっては、気功の力が増したり、ヒーリングカが増したり、身についたりもします。呼吸をしたり、まばたきをしたり、道を歩いたりするのと同じか、それ以上に自然です。自己の意思に逆らったり、コントロールを失ったりすることはありません。 欧米の企業では幹部社員の採用テストで筆跡の鑑定をすることもあるとのことです。サインの鑑定を通して、その人物の特徴・性格などが判るということです。忠誠心までも判るといわれます。それは能力以上に評価されます。 |
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