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トランス・ヒマラヤ密教叢書

『神智学大要』第五巻太陽系(上)
   

アーサー・E・パウエル編著/仲里誠桔訳
ISBN4-915497-67-4 C0014
四六並製 初版/2004年8月
3500円+税
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「人間を知ることは神を知ることである。神を知ることは人間を知ることである。」(アニー・ベサント)。
H・P・ブラヴァツキー『シークレット・ドクトリン』を基に、神智学の精髄を解説し、その理論を体系的にまとめ上げた、神智学研究の記念碑的名著の全訳。旧版(たま出版)に全面的に改訂・改訳を施した決定新版。世界中でロングセラーを続ける不朽の書。



【目次】
序説
第一章 地球連鎖の七天体
第二章 地球連鎖の七環
第三章 連鎖とその天体質料
第四章 太陽系の十進化系
第五章 太陽系の概観
第六章 太陽系の形成
第七章 太陽神と惑星神
第八章 生命の流れと進化のあらまし
第九章 七連鎖の到達「目標」
第十章 分岐する無数の生命の流れ
第十一章 人種と亜人種
第十二章 内なる環の機能
第十三章 審判の日・大いなる 「分離」


第十四章 七段階の逆進化と進化
第十五章 時代Yugaのあらまし
第十六章 七惑星ロゴスと天上の存在者達
第十七章 マヌ
第十八章 主仏陀、マハーチョハン、主マイトレーヤ
第十九章 世界主サナト・クマーラ
第二十章 地球の進化系:第一連鎖(原型連鎖)
第二十一章 地球の進化系:第二連鎖 (光の体)
第二十二章 第三連鎖(月連鎖)の最初の五環
第二十三章 第三連鎖(月連鎖)の第六環
第二十四章 第三連鎖(月連鎖)の第七環
第二十五章 第三連鎖(月連鎖)の結実




 
第三章 連鎖とその天体質料

各連鎖の天体質料の特徴

 前章で見てきたように、一連鎖は七天体より成り、各天体は七回の活動期(すなわち、その天体の上で生命の流れが七回進化活動を繰り返す)すなわち、七天体期を持つので、合計四十九天体期で一連鎖期となる。

 一連鎖が完了するとそれを形成している天体は瓦解し、その構成要素であった質料で再び七つの天体が新しく造成される。これらの七つの天体は前回と全く―同じ―ように次々と覚醒、生命体維持、休眠の-行為の七環を経て、そのあと崩壊し、再び別の一組の七天体が形成される。 前の連鎖の崩壊した質料によって形成された個々の天体は究極的には同じ粒子によって構成されてはいるが、質料としてのその濃度は同じではない。その間【かん】の事情は図表5によって明らかである。

 第一連鎖は

 アートマー質料より成る天体二

 ブッディ質料より成る天体二

 高位メンタル質料より成る天体二

 低位メンタル質料より成る天体一

によって形成されている。

 しかし、第二連鎖は質料の秩序において一段階下がり、

 ブッディ質料より成る天体二

 高位メンタル質料より成る天体二

 低位メンタル質料より成る天体二

 アストラル質料より成る天体一

によって形成されている。

 第三、第四連鎖になると図表5の示す通りその質料はぐっと下がっている。

 図表5を観察すれば興味のある、注目に値する点が数箇浮かび上ってくる。すなわち、七連鎖、四十九天体のうち、

 アートマー天体(すなわち、アートマー質料より成る天体、以下同様)は四

 ブッディ天体が八

 高位メンタル天体が十二

 低位メンタル天体が十ニ

 アストラル天体が八

 物質天体が五 であることがわかる。

 それをさらに詳しく見てみると、

 第一、第七連鎖だけに純アートマー天体があり、

 第二、第六連鎖だけに純ブッディ天体があり、

 第四連鎖以外の連鎖はすべて高位メンタル天体を持ち、

 第一、第七連鎖以外はすべて低位メンタル天体を持ち、

 第三、第四、第五連鎖だけが物質天体を持つ ことがわかる。

人間の進化とメンタル天体

 五つの界層のうちの真ん中の界層はメンタル界層であり、この界層だけが二つ-上位および下位-部分に分かれている。第四連鎖を除いて全連鎖が高位と低位との両方のメンタル界層に天体を持っている。

 このことからメンタル界層が人間の進化に重大な役割を果たしていることがわかる。なぜなら、合計四十九の天体のうちその半分に近い二十四の天体がメンタル界層にあるからである。密教では人間を「宇宙のどこにいようと最高の霊と最低の質料とが智慧によって繋がれた存在である」としているが、その正しさがこれによってわかる。したがって、われわれはまた、七連鎖の継続において最高の霊的なるものが智慧の物質【サブスタンス】であるメンタル質料によって最低の物質的なものに結びつけられた、ということもできる。

 各天体が崩壊して元の構成質料に帰し、さらにその中から、或いは高位或いは低位界層で、再び七つの新しい天体として再構成される様子は図表6に示されている。

 前の連鎖が崩壊して次の連鎖に移るまでの期間(その間は前の連鎖の構成質料は分解状態にある)は連鎖のプラーラヤPralaya(隠滅)あるいは連鎖間プラーラヤPralayaという。 継起する七連鎖全体が完了するとこれを一進化系【スキーム】あるいは単に系【スキーム】という。故に、全体としては次のようになる。

 七天体期=一環

 四十九天体期=七環=一連鎖期

 三四三天体期=四十九環=七連鎖期=一進化系【スキーム】

 ついでに、図表5でもわかるようにわれわれは現在のところわれわれの進化系【スキーム】のうちの第四連鎖期にあり、したがって、物質性の最低レベルにあることに注目したい。しかし、その連鎖の中で現在の人類が到達している点はきわめて重要なので、特にその点については後で詳しく研究することにする。

 この継起する七つの連鎖は時には連鎖の「化身」(複数)と称されることもあり、連鎖(複数)を惑星連鎖(複数)と称することもある。

 一連鎖は惑星神【ロゴス】(後章で説明。以下惑星ロゴス)のウパディ Upadhiすなわち、乗物(または媒介するもの)とみなすこともできる。惑星コゴスが次々と七つの連鎖の中で生まれ変わり、各連鎖はそのすぐ前の連鎖の果実でもって始まり、すぐ次の後継連鎖に自分の造ったものを譲渡している、と考えることができる。

 初めの三つの連鎖においては大霊あるいは大生命が質料の中に降りて行き、第四連鎖において大霊と質料とが織り合わされて無数の関係を形造り、最後の三つの連鎖は上昇の連鎖で、それが完結した時一切が惑星ロゴスに回帰し、進化の果実を持ってイシュヴァラ Ishvara 神に融合する。 

 

 
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